世界の見え方が変わる簡単な方法。自分の『箱』から出てみる

こんにちは、ごーやです。

他の人の発言に腹が立ったり、理不尽なことをされて、その出来事が頭から離れなかったり。

嫌な思いをしたとき、何度もその出来事を思い返してしまうことはありませんか?

頭の中で同じことがぐるぐると繰り返される。

考えれば考えるほどイライラが大きくなり、なかなかその出来事から抜け出せなくなることもあります。

そんなとき私たちは知らず知らずのうちに、その出来事や自分の考えにとらわれてしまっているのかもしれません。

今回は、自分の「箱」から出ることで、世界の見え方が変わるというお話です。

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私たちは自分の「箱」の中から世界を見ている

私たちは普段、自分の価値観や経験、思い込みを通して物事を見ています。

心理学には「スキーマ」という概念があります。これは、これまでの経験や知識などによって形づくられた、物事を理解したり判断したりするときの枠組みのことです。

こんな話があります。

AさんとBさんが一緒にいるとき、Aさんが買ってきたあんぱんを2つに割りました。
それを見たBさんは、「あ、半分分けてくれるんだ!」と思いました。

でも、実はAさんには、あんぱんを分けるつもりはありませんでした。
ただ、中にどれくらいあんこが入っているのかを確認したかっただけなのです。

Aさんにとっては「あんこの量を確認するための行動」だったのに、Bさんにとっては「自分に分けてくれる行動」に見えたわけです。

このように、私たちは同じ出来事を見ていても、自分の経験や思い込みによって、違う意味づけをすることがあります。

Bさんには「食べ物を半分に割るのは、誰かと分けるため」という認知の枠組みがあったのかもしれません。
つまり、私たちは目の前の出来事を、そのまま受け取っているとは限らないのです。

自分の経験や価値観というフィルターを通して、物事を見ていることがあるんですね。

同じ出来事を見ていても、受け取り方は人それぞれです。

なぜなら、私たちはそれぞれ違う価値観や経験を持っているから。

つまり、誰もが自分だけの「箱」の中から世界を見ているともいえます。そして、普段はその箱の存在をあまり意識していません。

自分が見ているものが当たり前で、自分の考えが正しいと思っていることもあります。

例えば、「仕事は早めに終わらせるべき」と考えている人は、仕事を後回しにしている人を見るとイライラするかもしれません。

反対に、自分では普通に話しているつもりでも、相手から強い口調で注意されると、「そんな言い方をしなくても……」と落ち込むこともあります。

このように、私たちは自分の価値観や考え方を基準にして、相手の言動を受け取っていることがあります。

でも、自分の箱の中から見えている景色が、世界のすべてとは限らないのです。

自分の「箱」に入っているとき、何が起こる?

私たちは、自分の感情や考えに強くとらわれているとき、知らず知らずのうちに視野が狭くなってしまうことがあります。

例えば、職場で同僚があまり仕事をしていないように感じたとします。

「私はこんなに頑張っているのに!」
「どうしてあの人は何もしないの?」
「もっとちゃんと働いてほしい!」

そんな思いが浮かんでくるかもしれません。

もちろん、そう感じること自体が悪いわけではありません。

ただ、そこから、

「私はこんなに頑張っている」
「あの人は間違っている」
「私の方が正しい」

という考えに強くこだわり始めると、どうなるでしょうか。

相手の嫌なところばかりが目につき、ますますイライラしてしまう。頭の中では何度も相手の言動を思い返し、気づけばそのことばかり考えている。

まるで、小さな箱の中に閉じこもっているような状態です。箱の中にいると、自分の立場や考えからしか物事を見られなくなってしまいます。

そして、「私は正しい」という思いが強くなるほど、ほかの可能性が見えにくくなることがあります。

自分の考えに固執すればするほど、視野は狭くなり心の余裕もなくなっていく。

本当は相手の言動に腹を立てていたはずなのに、いつの間にか、自分自身がその考えにとらわれて苦しくなってしまうのです。

自分の「箱」から出る簡単な方法

では、どうすれば自分の箱から出られるのでしょうか。

一番簡単にできる方法は、

自分を第三者のように眺めてみること

です。

イメージとしては、幽体離脱して少し離れた場所から自分を見ているような感じ。

例えば、職場で「私はこんなに頑張っているのに、あの人は何もしない!」とイライラしていたとします。

そんなとき、少し離れた場所から自分を眺めてみる。

=====

「今の私は、どんなふうに見えるかな?」

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すると、

「あ、私は今すごく腹が立っているんだな」
「自分ばかり頑張っていると感じているんだな」
「相手にも同じように頑張ってほしいと思っているんだな」

と、自分の状態に気づくことができます。

大切なのは、自分の感情や考えを否定しないこと。ただ、「今の自分はこう感じているんだな」と、少し離れたところから眺めてみるのです。

箱の外に出ると、世界の見え方が変わる

自分の感情や考えから少し離れて眺めてみると、それまで気づかなかったことが見えてくることがあります。

例えば、相手に対してイライラしていたとき。

自分の気持ちに気づくことで、相手への不満ばかりに向いていた意識が、少しずつ自分自身にも向くようになります。すると、

「自分が見ている景色は、物事の一部分なのかもしれない」

と、違う見方ができるようになるかもしれません。

もちろん、実際に仕事の負担が偏っていることもあるでしょう。だからといって、相手の行動を無理に肯定する必要はありません。

大切なのは、自分の見方だけがすべてではないと気づくこと。

物事にはさまざまな側面があり、見る角度によって違った景色が見えてくることもあります。

そして視野が広がることで、それまで見えなかった選択肢にも気づけるようになります。

例えば、相手に仕事の分担について相談することもできるし、自分が抱え込みすぎている仕事を見直すこともできます。

相手への不満を考え続けることから、自分にできることへと意識を向けられるようになるのです。

同じ出来事でも、どこから眺めるかによって、見える景色は変わります。

まとめ

私たちは誰もが、自分の価値観や経験、思い込みを通して世界を見ています。

それ自体が悪いわけではありません。その経験や価値観があったからこそ、守られてきたことやうまくいっていることもたくさんあると思います。

ただ、自分の考えや感情に強くとらわれてしまうと、視野が狭くなりほかの可能性が見えなくなることがあります。

そんなときは、少しだけ自分から離れてみる。「自分」という箱から、ちょっと出てみる。

自分を大切にすることは、自分の考えにしがみつくことではありません。

自分の気持ちを認めながらも、そこから少し離れて眺めてみる。

すると、それまで自分の中で大きな問題だったことが、少し小さく見えてくるかもしれません。

世界そのものは変わらなくても、自分の視点が変わることで、世界の見え方は変わっていくのです。

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