こんにちは、ごーやです。
「いい人」と聞くと、一見よい意味に聞こえます。
でもその「いい人」の中には、実はその意味は「都合の」いい人が含まれていることがあります。
人に優しくしたり、相手を思いやったりすることは素敵なことです。
でも、その「いい人」の裏側に、
「悪く思われたくない」
「いい人だと思われたい」
という気持ちがあるとしたら。
知らないうちに、自分ばかりが我慢する関係になってしまうことがあります。
今回は、なぜ「いい人」でいようとすると損をしてしまうのか。そして、我慢ばかりの人間関係から抜け出すためにどうすればいいのかを考えてみたいと思います。
「優しい人」と「いい人」は違う
一見同じように見える「優しい人」と「いい人」。
でも、この2つには少し違いがあります。
たとえば、仕事で誰かから「これ手伝ってもらえない?」と頼まれたとします。
「今は余裕があるし、手伝いたいから手伝おう」
と思って引き受ける。
これは、自分で「やる」と選んでいます。
一方で、「本当は忙しいけど、断ったら嫌な人だと思われるかな」と思って引き受ける。
こちらは「やりたい」からではなく、相手からどう思われるかを気にして選んでいます。
どちらも行動だけを見れば、「相手を手伝う」という同じ行動です。
でも、
「しないと嫌われそうだからする」のか。
その中身は大きく違います。
「優しい人」は、自分の気持ちも大切にしたうえで相手を思いやります。
一方で「いい人」は、自分の気持ちよりも相手の気持ちや反応を優先してしまうことがあります。
「嫌われたくない」
「悪く思われたくない」
そんな気持ちから自分を後回しにしていると、周りからは「この人なら頼めばやってくれる人」と思われるようになります。
そして気づかないうちに、ただの「いい人」から、「都合のいい人」になってしまうことがあるのです。
「いい人」が損をする理由
では、なぜ「いい人」でいようとすると損をしてしまうのでしょうか。
「いい人」は周りから好かれそうにも思えます。
しかし、自分よりも相手を優先し続けることで、気づかないうちにさまざまな負担を抱えてしまうことがあります。

①雑に扱われやすくなる
自分が自分をどう扱っているかは、周りとの関係にも表れてきます。
周りに合わせてばかりで、いつも自分の気持ちは二の次。
相手に非があっても、愛想笑いをしてごまかす。
待ち合わせに遅刻されても、本当は嫌なのに何も言わない。
本当は残業したくないのに、頼まれたら引き受ける。
こうしたことを繰り返していると、相手からも、
「この人なら許してくれる」
と思われやすくなります。
つまり、自分を後回しにしていると、知らないうちに「私はここまでされても大丈夫です」というラインを相手に示してしまうことがあるのです。
自分を大切にすることは、自分の中だけで完結するものではありません。
「それは嫌です」
「今日はできません」
と自分の気持ちを大切にすることは、周りの人に自分をどう扱ってほしいのかを伝えることでもあります。
②ストレスがたまる
「いい人」でいようとすると、自分の気持ちを飲み込む場面が増えていきます。
本当は断りたいけれど、「断ったら悪いかな」と思って引き受ける。
本当は嫌だったけれど、「これくらいで怒るのも大人げないかな」と我慢する。
本当は疲れているけれど、「みんなも頑張っているし」と無理をする。
一つひとつは小さいかもしれません。
でも、小さな我慢も積み重なると、
「もう何もしたくない」
と、積み重なっていきます。
自分の気持ちを抑えることで、その場は丸く収まるかもしれません。
でもその場の平和と引き換えに、自分の中にストレスをため込んでいるとしたら、本当にそれでいいのでしょうか。
③なんでも頼まれやすくなる
「いい人」は周りにいい自分と思われたいので、人からものを頼まれやすくなります。
そして頼まれると断れず、いつも「いいですよ」と引き受けていると、
「この人に頼めばやってくれる」と思われるようになります。
仕事でも、「これお願いしていい?」「ついでにこれもやってもらえる?」と、少しずつ頼まれることが増えていく。
もちろん、頼られること自体が悪いわけではありません。自分ができる範囲で誰かを助けることは、素敵なことです。
問題なのは、本当はやりたくないのに断れないことです。
こちらは「本当はしんどいけど、仕方なくやっている」と思っていても、その気持ちは相手には見えません。
毎回「いいですよ」と引き受けていれば、相手からすれば、
「お願いしても大丈夫な人」に見えます。
→断れずに引き受ける。
→さらに頼まれる。
そんな循環ができてしまいます。
「なんで私ばっかり頼まれるんだろう」と感じたときは、周りだけではなく、自分がどこまで引き受けているかも一度振り返ってみてもいいかもしれません。
④自分の時間や人生を後回しにしてしまう
そして、私が「いい人」でいることで一番もったいないと思うのが、自分の時間や人生を後回しにしてしまうことです。
「いい人」の矢印は常に相手、周り。
人から頼まれたことを優先して、自分の予定を後回しにする。
本当は休みたいのに、誘われたから出かける。
本当はやってみたいことがあるのに、
と考えて、自分の選択や望みは諦める。
こうした選択を繰り返していると、自分の人生なのに、いつの間にか周りの人を基準にして選ぶようになってしまいます。
そして、
「本当はどうしたいんだろう?」
と、自分の気持ちまでわからなくなってしまうことがあります。
「いい人」が無意識に持っている思い込み
では、なぜ自分がしんどくなってまで「いい人」でいようとするのでしょうか。
その背景には、自分でも気づいていない思い込みが隠れていることがあります。
たとえば、
「人に迷惑をかけてはいけない」
「頼まれたら応えなければいけない」
「相手をがっかりさせてはいけない」
「断るのは冷たいこと」
「ちゃんとしていなければいけない」
そして、
「周りからいい人だと思われたい」
という気持ち。
こうした思いがあると、何かを選ぶときにも自分の選択よりも
「どうしたら嫌われない?」
「どうしたら悪く思われない?」
を回いからどう思われるかといったことが基準になってきます。
たとえば、本当は誘いを断りたい。
でも、
と思うと、行くことを選んでしまう。
ところが、「断ったら嫌われる」というのは、まだ起きていない未来を自分が予測しているだけでもあります。
相手がどう感じるかは、相手の領域です。
自分ができるのは、自分の気持ちを大切にしながら、できるだけ丁寧に伝えること。
「いい人」でいようとして苦しくなっているときは、目の前の出来事だけではなく、
「私は何を怖がっているんだろう?」
と、自分の内側を見てみることも大切です。
「いい人」をやめる方法
「いい人」は長年そうしてきた自分がいるため、「いい人」をやめるには難しいと思われるかもしれません。
「いい人」をやめたいとき、いきなり何でも断ったり、自分の意見を強く主張したりする必要はありません。
まずは、すぐに「YES」と言わないことから始めてみるのがおすすめです。
何かを頼まれたとき、
「ちょっと確認します」
「少し考えてから返事します」
と、一度時間を置いてみる。
そして、自分に聞いてみます。
「私は本当はどうしたい?」
さらに、
それとも、断ったら嫌われそうだから引き受けようとしている?」
と考えてみる。
その結果、「今日は余裕があるし、やりたい」と思ったら、引き受ける。
反対に、「本当はしんどい」「今日はやりたくない」と思ったなら、断るという選択肢も持ってみる。
大切なのは、
「引き受けるか、断るか」ではなく、「自分で選んだかどうか」
です。
そして、もうひとつ意識したいのが、
相手の反応まで自分が背負わないこと。
丁寧に断ったとしても、相手が少し残念そうな顔をすることはあるかもしれません。
でも、
「相手が残念そう=私が悪い」
ではありません。相手の残念そうな顔を見たくないから・・・という理由で断らないままだと、いつまでも相手の顔色や嫌われないような選択をしてしまいます。
少しずつその境界線を意識することで、必要以上に相手の感情を背負わなくなっていきます。
「いい人」をやめるとは、人に優しくすることをやめることではありません。
自分を犠牲にしてまで、いい人でいようとすることをやめる。
人生の時間には限りがあります。周りの人を大切にすることも大事。
でも、その中に「自分」も入れてあげること。
「相手はどうしたいかな?」だけではなく、「私はどうしたい?」と自分にも問いかける。
これまで相手に意識を向けていたことを、自分の内側にも目を向けてみてください♪
まとめ|相手にも、自分にも優しい人へ
前提として、「いい人」でいること自体が悪いわけではありません。
人を思いやれること。困っている人を助けられること。相手の気持ちを考えられること。
どれも素敵なことです。
でも、その優しさのために自分ばかりが我慢しているのなら、一度立ち止まってみてもいいのかもしれません。
相手を大切にすることと、自分を大切にすることは、どちらか一方を選ばなければいけないものではありません。
でも、自分の気持ちも置き去りにしない。
「嫌われないためのいい人」ではなく、
自分の気持ちを大切にしながら、人にも優しくできる人になる。
そのほうが自分をすり減らさずに、人と長くいい関係を築いていけるのではないでしょうか。

